Change the world

ここんところ、何も書く気が起こらず、ボンヤリとした不安と焦燥にジワリジワリあぶられる日々でした。


そんな時期にこんな番組に出会えたのは、きっと何かのご縁だろう。僕はそういうことを信じるタチだ。



お陰で、やっと少し、ココロをひり出すことが出来ます。


言葉というものは、物事を定義するだけじゃなくて、人の心の形にも影響を与える。


それが、知らず知らずに起きてることがあるから、こわい。



つまり、言葉という道具で自ら物事を考え、自分で判断していると思っていても、実は言葉そのものに感情や、判断や、行動が操られることがある、ということ。


この構図、何となくネットユーザーの行動パターンに似ているような気がします。


自分で選んでいるようで、実はアルゴリズムに誘導されて同じ所をモルモットのようにグルグル回っているだけ、みたいな。


「例えば、日本人の赤ちゃんに、始めからドイツ語を教えれば、ドイツ詩人に育てることも出来る。」


番組内で彼が言った言葉。


当たり前のことが、どういう仕組みで当たり前なのか考えられる人はとても少ない。

でも、当たり前は当たり前だから、では気付きもない。



とにかく今、この10歳年下のドイツ人に弟子入りしたいくらいの気持ちです。マジでスゲエ。この人。


何より性善説の立場から考察し、哲学を構築しているのがいい。心が明るくなって、未来が開けてくるような気がしてくる。

やっぱり悲観主義は気分によるもので、楽観主義は意志によるもの、なのです。


コロナが落ち着いて、世界が大きく変わるとき、それを良いものにするためには必ず哲学が必要になってくる。テクノロジーだけじゃやっぱりダメだ。


人が人らしくあるための哲学が。


彼はそれを倫理資本主義と呼ぶらしい。


倫理的な価値が、経済的価値を生み出す、と。もしそうならば、それはとても素敵なことだ。

正気を保っていることが難しい今、案の定、世の中には罵詈雑言(ばりぞうごん)が飛び交っている。(僕が気にし過ぎなのかもしれないが。)

いつの時代も、他人を批判することで相対的に自分を優位に見せかけることは簡単で、束の間、心の澱(おり)をまき散らすことも出来る。

しかし、実際に行動して物事を作り上げることは、能書きだけを垂れ流すことよりはるかに難しく、また尊い。

だから僕は民間のマスコミなんて今の半分以下いればいいと思うし、得体の知れない評論家や中身のない芸能人なんてほとんど要らないと思う。

ネットで、身の回りで、中途半端な知識しかないのにしたり顔で語る人も、その口を少しつぐんだ方がいいと思う。

こんな時は、誰しもみんなとても怖いんだから。

このタイミングで悪意と憎悪と不安を撒き散らすのはそれこそウイルスの行為に等しい。

特に何も行動しない人は特に何も言う必要がない。

言葉とはそれだけパワフルなものだ。


もしかしたら心が言葉を使って表現するんじゃなくて、

言葉そのものが心なのかもしれない。


だったら、言葉で変わりゆく世界をより良く変えていけるといい。

優しく、強く、美しい言葉を使い続ければそれだけで世界はきっと変わる。

少しずつだけど、良くなる。

今生きているみんなの言葉で、


きっと明るく。

きっと前向きに。

Baby if I could change the world.


Baby if I could change the world.


Baby if I could change the world.


きっと大丈夫だ。


再び、こんなに大らかで、優しいラブソングが似合う世の中になりますように。



Angler's lullaby

アングラーズララバイ ~ 釣り師の子守歌 〜