Peace Piece

やっぱり、あの年にアメリカ大統領選挙で地上に浮上してきた禍々(まがまが)しい嵐は、2年近く経った今になっても続き、世界は順調に、かつ高速でブっ壊れつつあって、その終わりはまだまだ見えそうにない。


ところが、世の中には「正常性バイアス」や「集団同調性バイアス」なんて考え方があって、何だかそれらがこの国には蔓延してるような気がしている。


正常性バイアスとは、危険な状況に直面した時に「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」と考えてしまうことで、


集団同調性バイアスとは、「みんなが〇〇してるから自分も〇〇して大丈夫」と考えること。


今の日本。例えばウクライナのニュースを見て、「かわいそう。」とか、「平和は大事。」なんてまるで他人事のような、ある種、上から目線での物言いを聞くと、まさしくこの正常性バイアスや集団同調性バイアスに見えてしまって日々無言でゲンナリしてしまう。


既に国土の1/5~1/4をロシアに占領されてて、「激しい反撃が~」とか何のジョークだろう。

仮に日本が沖縄から九州全土、さらに本州の一部までをとある国に占領されたとしたら、それはもう十中八九負け戦じゃないか。


さらに決定的なことは、数か月前にSWIFTを除名されたロシアの通貨、ルーブルの対アメリカドルのレートを見ればわかる。

戦争開始直後に暴落したルーブルはSWIFTを除名されても、あっという間に上昇に転じていて、今はむしろ戦争前よりも対ドルのレートを上げている。


僕は大体お金には弱い方だけど、これくらいは分かる。現代において政治を、国際情勢を追うということはお金を追うということ。



”Follow the money."



いくら一見美しい空理空論を並べ立てたところで、この生々しさを調べ、想像し、理解出来ない人はしょせんただの無力な子どもに過ぎない。


要するに。


もう、かなりの確率でこれは西側の負け戦であり、アメリカや日本や西側ヨーロッパは敗戦国になるだろう。あるいはもう既になっているのかもしれない。この国のマスコミは相変わらずの体たらくだけど。


ちょっと調べれば分かる。要するに人口と資源が多い国のほとんどがロシアの側に付いている。いわゆるBRICS。みんなもうアメリカと西側のやり方にはウンザリしてるんだろう。


そしてこれからロシアはトルコやイランと組んでイスラエルに行くかもしれない。そして日本にもどこかの国が攻めてくるかもしれない。敗戦国なんてものがどんな目に合うか。


歴史を見れば分かる。敗者にはほとんど何も残らない。仮に残ったとしてもそれはほんの少しの時間だけ。歴史は勝者のもので、正義すら勝者が作ったものが大勢を占めてしまう。


唯一、僕たち庶民に出来ることは逃げること。一目散に逃げまわることだ。津波に逆らうことは決して出来ないように、目の前にそれが来そうになったら準備をするんだ。「平和が大事」とか寝ぼけたことを言ってるヒマがあったらウクライナの出来事を自分のこととしてイメージするんだ。


陰謀論とか、妄想癖とか言われるかもしれないけど、最近僕はずっとそう考えている。



でも、日々そんなことばっかり考えているとさすがに疲れる。何でもかんでも思い詰めてしまうのはきっと悪い癖(くせ)だ。


いくら人類史に残る大イベントの真っ最中といっても、僕は政治家でもないし、経済人でもない。実のところ、そもそもそんなことにはあんまり興味がない。


権力も、お金も、そんなもの虚しくくだらないこと。あとたった数十年しか生きないのにそんなことに心を割(さ)くなんてもったいない。


昭和の昔、「真・善・美」なんてスローガンがあって、この3つの内「善」は相対的なものだと思っている僕にとって大事なのは「真」と「美」。


こんなことを探している時が一番楽しい時間。


そして最近ハマっているのが量子力学。とりあえずこれを見て欲しい。



光の粒子(つぶ)は「だるまさんがころんだ」するんだって。


人が見ていない時はフワフワ煙みたいな状態で、人が見た途端「いやいや、私ツブツブですから!」と姿を変えるって。


そして、それはもう100年前には見つかっていたんだって。


その結果、この世界は誰かが作った壮大な仮想現実なんだって。


これはすげえ。



(ただ断っておきたいけど、同じ仮想現実といってもやっぱり ↑ユヴァル・ノア・ハラリ↑ のような思想はダメだ。こんな恣意的なものは幼稚でインチキだ。騙されちゃいけない。)



もし仮に光が時に波であり、また時に粒であるならば、その反射を視覚にとらえている僕たちの世界も全く同じ。


この庭の雑草だって。


僕が後ろを向いた途端、緑色と金色の煙になるのかもしれない。


旅情あふれるこんな景色は一体どうなるんだろう。


僕は空を飛んでいたんじゃないのか。


大好きな雲はただでさえ煙みたいなのに、それがもっとフワフワしちゃうのか?


量子力学からさらに進むと、「時間」すら人間の錯覚だという話しもあります。


「ブロック宇宙論」とか「現在主義」とかでYoutube検索してみてください。


時間なんて実は存在しない。これもずいぶん昔から興味があったこと。こんなことを最近になって知るなんて、何だか人生の集大成感が漂ってきたなあ。


色んな歴史とか、権威とか、国境とか、人と人を分け隔てるものはたくさんあって、でもそれらが全て悪いものだとは決して思わない。


ただ、そんなアイデンティティすら実は幻かもしれないって思うと、どうだろう?


僕は少し身軽になれるような気がします。


何より大事なことは、美しいものを美しいと思える魂が自分の中にあるという実感。


それがもし真実だったら、人はそれだけできっと幸せになれる気がする。


欲しいのはそんなに多くない。心の中に穏やかで美しいカケラ(Peace Piece)があればいい。


でもまぁ、とりあえずは何があってもいいように色んな準備も進めようと思います。


もしそうなったらキャッチ&リリースなんて言ってられなくて、しばらく魚釣りは、食料調達の手段になってるかもしれませんね。


なんとなくこのブログももう少しで終われそうな気がしてきました。


気まぐれ&滅多にない更新ですが、よろしければお付き合いください。

Angler's lullaby

アングラーズララバイ ~ 釣り師の子守歌 〜